うめまつり のご案内

期間:令和6年2月4日(立春)~2月29日まで

授与所受付:8時40分~17時

秦野最大級の欅の樹林帯の中にある境内は、樹齢百年を超える梅の古木で囲まれます。春の息吹を感じ、梅花を眺めながらお過ごし下さい。境内にはつるし雛飾りやストリートピアノも開催され賑わっています。

●秦野名水仕込みの甘酒頒布(300円)  毎日10時~15時30分 
●ストリートピアノ(無料) 9時~16時
●つるしびな飾り  花手水  設置 毎日


●花手水  毎日

また、正月に引き続き 提灯のライトアップを実施しています。

境内の特設授与所も2月末迄開設しております。軒が広いので雨でも安心です。

神語奉書浄書会(写教)のご案内

一、神語(しんご)奉書(ほうしょ)浄書会(じょうしょかい)(写教)のご案内

夏越大祓終了後・ほおずき市期間中、当社にて神語奉書の浄書会を致します。  

皆様の願い事を込めて謹書して戴いた神語奉書は出雲大社(島根県本宗)において、大國主大神様の大御前にてご祈念し奉納いたします。

(さき)(みたま) (くし)(みたま)   守給(まもりたまい) 幸給(さきはえたまえ) 

「幸魂」とは、「花が咲く」「布を切り裂く」「物が割き分かれる」という言葉のように、物が分裂し、増加繁殖して栄える力を意味します。

「奇魂」とは、「櫛」「串」の言葉のように、「櫛で乱れた頭髪を解いて整える」、「串刺しにして、それぞれの物を統一する」というように、統一し調和する力を意味します。

「幸魂」によって分化繁殖した想いを、「奇魂」によって統一調和して一層発展させてゆくのです。

※一枚につき一〇〇〇円のお気持ちをお納めいただいております。

※社頭にてご対応しております。

みたままつりのご案内

一、みたままつり 毎月第一日曜日十五時斎行 事前予約不要・無料

出雲大社相模分祠の祖霊社にて毎月行われる祖先の御霊を供養する合同の慰霊祭です。ご祭神ダイコク様は「幽冥主宰大神」(かくりよつかさのおおかみ)とも称され、幽世の世界(死後の世界)を主宰する御神徳をもつ神様でもあります。神職が祭文を奏上して御家のご先祖様のご冥福をお祈り申し上げます。どなたでもご参列頂くことができます。

月次祭のご案内

一、月次(つきなみ)(さい)   毎月一日午前十時三〇分斎行 事前予約不要・無料

月始めにあたり一か月の国家安泰・地域の安全・家内安全・日々の暮らしの安全等を祈願する神事です。出雲神楽による巫女舞を奉納するこの月次祭にはどなたでもご参列頂く事ができます。月次祭に併せて縁結び・家内安全・交通安全・厄除け等、各種ご祈願承ります。

令和5年 夏詣のご案内

【夏詣期間中の行事 ★は常設 ●は表記期間のみ】 
夏詣期間 7月1日~8月末迄  授与所8時40分~17時まで

★夏詣限定御朱印「夏詣-ほおずき-」  500円  ご持参の御朱印帳に浄書可・和紙での書置朱印もあります


★疫病除けの茅の輪くぐり (無料)


★秦野名水のお水取り (無料・そのまま飲料可) 持ち帰り用のペットボトル150円で販売(容器を持参すれば無料)


★水みくじ  (300円)   水に浮かべると浮かび出る夏限定のおみくじ


★ストリートピアノ(無料)  9時~16時
★秦野名水仕込み 森の豆腐工房のお豆腐 販売


★夜間ライトアップ (日暮れ~20時)

●「ほおずき市」の開催 7月8・9日、15・16・17日 
 ほおずき市期間内は下記のイベントが催されます。
 8日11時~ 居合演舞
 9日11時~13時 秦野観光和太鼓
 9日15時~ ちんどんどってこ座
16日11時~、15時~ BOWZ THEATRE CLUB-0


●月遅れお盆参り(先祖供養のみたままつり) 8月13日~16日

お盆時期には辻も参道に設置しています。

●第2回 出雲大社相模分祠 写真風景画展 8月中 10時~16時

令和6年 夏越の大祓について

例年通り茅の輪を奉製し境内参道に設置いたしております。
本年の夏越大祓は下記の通り実施致します。

6月23日(日) 15時~
6月30日(日) 18時~
7月7日(日)  16時~

初穂料3000円をお納めいただきました方には授与品をお渡ししております。

夏越の大祓とは―

 大祓神事の歴史は古く、大祓詞(中臣祓)は平安時代の「延喜式」(927年)に記載され、古代豪族の中臣氏が司る宮中行事でもありました。人が生きる上で知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを取り除き、疫病や災厄を避け心身を清らかにすることを祈念した神事です。とりわけ生と死が身近であった中世においては重要な意味合いをもっていたと考えられます。江戸時代以降はこの六月の梅雨の時期に合わせて疫病・災厄除けを祈願した茅の輪くぐりの神事が広く江戸の庶民に広まったとされ、日本中で行われる伝統行事となりました。当分祠でも毎年欠かさず斎行する恒例行事であり、大きな茅の輪を手作りで製作しております。
 特に本年はいち早くの疫病封じ・感染収束並びに健全な社会生活の快復をご祈念申し上げ、6月上旬から8月まで期間を延長してお飾り致します。


 茅の輪くぐりの神事
「みな月の夏越の祓えする人はちとせの命のぶといふなり」
この和歌の起源を遡ると、寛弘三年(西暦1006年)頃編纂の『拾遺和歌集』に「題しらず」「よみ人知らず」として記されており、当時より高い注目があったことが読み取れます。
茅の輪をくぐる時は、古式豊かな抑揚で大祓の和歌を唱えながら三周まわることが作法とされます。茅の輪の展示期間中はご自由にご参加いただけます。
形代(かたしろ)に穢れを祓い落とす
古くより禊や祓をする際に、人間の身代わりとして人形(ひとがた)を形代に用いてきました。当分祠では夏冬の大祓の際に、人形(ひとがた)・車形(くるまがた)を用意し、それらを形代(かたしろ)にして自らの罪穢れをうつしお祓いします。
人形の紙に住所・氏名を記入し、息を三回吹きかけ、頭から全身気になる場所を撫でこすり、悪い気を取りうつしてお祓いします。
車形に住所・氏名・ナンバーを記入し同様に自家用車、バイク・自転車などの四方を撫でこすって罪穢れをお祓いし当分祠にお納め下さい。大祓の神事の際、ご自身の身代わりとしてお祓いし、後ほど忌火でお焚き上げします。
人形・車形
なんで茅の輪を飾るのか?
その答えは神話―『備後国風土記』(和銅6年・西暦713年ころ奈良時代初期に編纂)に伝えられております。鎌倉時代中期、卜部兼方によって記された『釈日本紀』に、「備後国風土記逸文」として「蘇民将来」の逸話が伝存している。諸説あるが一般に次のように伝えられている。
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武塔(むたふ)の神が、旅をしている途中、蘇民将来、巨旦将来 という兄弟に宿を求めたところ、弟の巨旦将来(こたんしょうらい)は裕福であったにも関わらず宿泊を拒んだのに対し、兄の蘇民将来(そみんしょうらい)は貧しいながらも喜んで厚く饗しました。その数年後、再び蘇民将来のもとを訪ねた武塔の神は「私の名は素盞鳴神(すさのおのかみ)である。もし悪い病気が流行ることがあった時には、茅で輪を作り腰につければ病気に罹らない」と教えられました。そして疫病が流行したときに巨旦将来の家族は病に倒れましたが、蘇民将来の家族は茅の輪で助かったというのです。
この言い伝えから「蘇民将来」と書いた紙を門に貼るという信仰が生まれました。茅の輪も当初は伝説のとおり小さなものを腰に付けるというものでしたが、江戸時代初期になり、大きな茅の輪を潜って罪や災い、病を取り除くという神事になったと言われております。
天然の萱(カヤ)で製作した茅の輪飾り(約12㎝) 1体1000円で期間限定頒布
ちりめん茅の輪飾り(根付け)(約3cm)ストラップとして身近に携帯できるようにしました。1つ1つ手作りで、秦野で奉製しています。1体1000円で期間限定頒布
「蘇民将来」逸話 神話を読み解く 蘇民将来信仰を読み解くことで当時の人々の切迫した祈りや死生観がわかります。
諸説解釈がありますが、神様に茅の輪をもらって助かったという部分は共通しますが、最も古いとされる備後国風土記の伝承では、茅の輪を渡された夜、疫病から助かったのは蘇民将来の娘だけであり、巨旦も蘇民将来も、この物語に関わる全ての村人が悉く病でこの世を去ってしまいます。結びに神様より、「後世茅の輪を着けて蘇民将来の子孫と名乗れば疫病の難から免れるだろう」と諭される結末ですが、あまりにあっけない結末に得体のしれない後味の悪さを感じます。当時の人々にとって一度疫病が発生してしまえば集落全体が一夜で死に絶えることもある大変な死活問題であったことが分かります。ワクチンのない時代の疫病に対する先人の恐れや無念さが祈りとなって神話に伝えられているのです。同時に人の助け合いの大切さも伝えるものです。
神道の信仰の根源とは人間の力を超えた事象や自然のはたらきに対し、恐れや畏敬の念をもって崇め称えたものと考えられます。物語の中ですら神様の力に頼っても簡単には疫病から免れられないことからも当時の人の疫病に対する恐怖と、疫病除けの祈りの切実さが時代を超えて読み取れます。