茅の輪を延長して設置しています。

例年6月30日に、半年の罪穢れを祓い清めると同時に疫病除けの為にくぐるとされている茅の輪を、当社ではコロナ禍の現状に鑑み、12月末日の「年越の大祓」まで期間を延長して設置しています。

茅の輪。

元来茅の輪くぐりは、釈日本紀記載の備後国風土記逸文に記されている伝説がもとになっている行事です。
素戔嗚尊が身分を隠して蘇民将来という酷く貧しい人の家に宿を求めたところ、蘇民将来は貧しいながらも手厚くもてなしてくれました。そのお礼にと蘇民将来の娘に茅の輪を渡してこう言いました

吾者 速須佐雄能神也 後世爾疫氣在者 汝蘇民 將來之子孫止云天 以茅輪着腰在人者 將免止詔伎
(吾は速須佐雄の神なり。後世に疫気あらば、汝、蘇民将来の子孫と云いて、茅の輪を腰に着けている人は、免れなんと詔き)
(意訳 「私は速須佐雄という神です。後世に疫病が流行した時、蘇民将来の子孫と言い、茅の輪を腰につけている人は免れるでしょう」、とおっしゃいました。)

この説話から茅の輪は疫病除けとして信仰され、江戸時代には茅の輪くぐりという行事に昇華され今に至っています。

当社では上に記しました通り、茅の輪くぐりを年末まで期間延長して設置しておりますとともに、期間限定頒布の茅の輪飾りも期間を延長して頒布しています。

茅の輪飾り。近年は腰ではなく玄関に設置することが多いです。
身の回りにつけやすいチリメン製のミニ茅の輪も頒布しています。

コロナ禍はまだ予断を許さない状況です。
疫病除けのお参りに、当社では消毒など万全の対策をして皆様をお待ちしております。

夏越の大祓について

夏越の大祓とは―

 大祓神事の歴史は古く、大祓詞(中臣祓)は平安時代の「延喜式」(927年)に記載され、古代豪族の中臣氏が司る宮中行事でもありました。人が生きる上で知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを取り除き、疫病や災厄を避け心身を清らかにすることを祈念した神事です。とりわけ生と死が身近であった中世においては重要な意味合いをもっていたと考えられます。江戸時代以降はこの六月の梅雨の時期に合わせて疫病・災厄除けを祈願した茅の輪くぐりの神事が広く江戸の庶民に広まったとされ、日本中で行われる伝統行事となりました。当分祠でも毎年欠かさず斎行する恒例行事であり、大きな茅の輪を手作りで製作しております。
 特に本年はいち早くの疫病封じ・感染収束並びに健全な社会生活の快復をご祈念申し上げ、6月上旬から8月まで期間を延長してお飾り致します。


 茅の輪くぐりの神事
「みな月の夏越の祓えする人はちとせの命のぶといふなり」
この和歌の起源を遡ると、寛弘三年(西暦1006年)頃編纂の『拾遺和歌集』に「題しらず」「よみ人知らず」として記されており、当時より高い注目があったことが読み取れます。
茅の輪をくぐる時は、古式豊かな抑揚で大祓の和歌を唱えながら三周まわることが作法とされます。茅の輪の展示期間中はご自由にご参加いただけます。
茅の輪(毎年職員と崇敬者有志で手作りしています)
形代(かたしろ)に穢れを祓い落とす
古くより禊や祓をする際に、人間の身代わりとして人形(ひとがた)を形代に用いてきました。当分祠では夏冬の大祓の際に、人形(ひとがた)・車形(くるまがた)を用意し、それらを形代(かたしろ)にして自らの罪穢れをうつしお祓いします。
人形の紙に住所・氏名を記入し、息を三回吹きかけ、頭から全身気になる場所を撫でこすり、悪い気を取りうつしてお祓いします。
車形に住所・氏名・ナンバーを記入し同様に自家用車、バイク・自転車などの四方を撫でこすって罪穢れをお祓いし当分祠にお納め下さい。大祓の神事の際、ご自身の身代わりとしてお祓いし、後ほど忌火でお焚き上げします。
人形・車形
なんで茅の輪を飾るのか?
その答えは神話―『備後国風土記』(和銅6年・西暦713年ころ奈良時代初期に編纂)に伝えられております。鎌倉時代中期、卜部兼方によって記された『釈日本紀』に、「備後国風土記逸文」として「蘇民将来」の逸話が伝存している。諸説あるが一般に次のように伝えられている。
・・・・・・・・・・
武塔(むたふ)の神が、旅をしている途中、蘇民将来、巨旦将来 という兄弟に宿を求めたところ、弟の巨旦将来(こたんしょうらい)は裕福であったにも関わらず宿泊を拒んだのに対し、兄の蘇民将来(そみんしょうらい)は貧しいながらも喜んで厚く饗しました。その数年後、再び蘇民将来のもとを訪ねた武塔の神は「私の名は素盞鳴神(すさのおのかみ)である。もし悪い病気が流行ることがあった時には、茅で輪を作り腰につければ病気に罹らない」と教えられました。そして疫病が流行したときに巨旦将来の家族は病に倒れましたが、蘇民将来の家族は茅の輪で助かったというのです。
   この言い伝えから「蘇民将来」と書いた紙を門に貼るという信仰が生まれました。茅の輪も当初は伝説のとおり小さなものを腰に付けるというものでしたが、江戸時代初期になり、大きな茅の輪を潜って罪や災い、病を取り除くという神事になったと言われております。
天然の萱(カヤ)で製作した茅の輪飾り(約12㎝) 1体1000円で期間限定頒布
ちりめん茅の輪飾り(根付け)(約3cm)ストラップとして身近に携帯できるようにしました。1つ1つ手作りで、秦野で奉製しています。1体1000円で期間限定頒布
「蘇民将来」逸話 神話を読み解く
蘇民将来信仰を読み解くことで当時の人々の切迫した祈りや死生観がわかります。
諸説解釈がありますが、神様に茅の輪をもらって助かったという部分は共通しますが、最も古いとされる備後国風土記の伝承では、茅の輪を渡された夜、疫病から助かったのは蘇民将来の娘だけであり、巨旦も蘇民将来も、この物語に関わる全ての村人が悉く病でこの世を去ってしまいます。結びに神様より、「後世茅の輪を着けて蘇民将来の子孫と名乗れば疫病の難から免れるだろう」と諭される結末ですが、あまりにあっけない結末に得体のしれない後味の悪さを感じます。当時の人々にとって一度疫病が発生してしまえば集落全体が一夜で死に絶えることもある大変な死活問題であったことが分かります。ワクチンのない時代の疫病に対する先人の恐れや無念さが祈りとなって神話に伝えられているのです。同時に人の助け合いの大切さも伝えるものです。
神道の信仰の根源とは人間の力を超えた事象や自然のはたらきに対し、恐れや畏敬の念をもって崇め称えたものと考えられます。物語の中ですら神様の力に頼っても簡単には疫病から免れられないことからも当時の人の疫病に対する恐怖と、疫病除けの祈りの切実さが時代を超えて読み取れます。

令和2年ほおずき市・夏越大祓のご案内

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日時:令和2年 7月 4日(土)午前10時~午後5時(出店あり)
          5日(日)午前10時~午後5時 (出店あり)
          10日(金)午前10時~午後5時(平日は出店なし)
          11日(土)午前10時~午後5時(出店あり)
          12日(日)午前10時~午後5時(出店あり)

夏の風物詩でもあるほおずき市・朝顔市。
緊急事態宣言も解除され、感染予防を講じた新しい生活様式が求められております。
感染予防と地域の活性化を両立する、キッチンカー・地域飲食店の応援企画として、約20店舗のお店がテイクアウト販売を実施します。
ほおずきの赤々とした実はお盆の花とも呼ばれ、「お盆の迎え火」として古くから盆行事に用いられます。
尚、 本年は感染防止の観点から、ステージイベント(太鼓・居合等)を中止とします。規模を縮小してほおずきの頒布(50鉢)を実施します。朝顔の販売はございません。(駅からの無料送迎バスもございません)
皆様マスク持参着用の上、社会距離を保って頂けますようご協力お願いします。

◎ 令和2年 夏越の大祓 ~茅の輪くぐり~

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【日時】
 6月28日(日) 午後3時
   30日(火) 午後6時
 7月  5日(日) 午後4時

【場 所】出雲大社相模分祠 境内(屋外にて実施)
【玉串料】3,000円(一世帯)
【授与品】茅の輪飾り・神菓

恒例の大祓神事並びに茅の輪くぐりの神事が境内にて斎行されます。
 本年は、感染防止を考慮しまして、規模を縮小し、特別な対策を致します。斎行に際しまして殿内に入らず屋外での実施となります。参列者のマスクの着用、適正な社会距離の確保、参拝者は奏上の際に声に出さない、混雑解消のため複数日に振り分けて実施するなどの感染症対策を講じて実施しますのでご理解ご協力願います。
 また、ご参拝のかなわない方、少しでも風邪の症状のある方、健康に不安のある方はご参集をお控え頂き、郵送でのお申込みをおすすめします。
境内の茅の輪くぐり、授与品の茅の輪飾りは7月末までご用意してあります。